尾瀬・尾瀬小屋での住み込みアルバイトで命拾い？

ここからは、群馬県尾瀬高原で住み込みアルバイトをし「命拾い」をされたというMさんに、業務・住み込み生活の実態を語っていただきます。

尾瀬胡屋での一日のスケジュールと業務内容

６時~
起床、玄関掃除、後は朝ごはん
７時~
忙しいのは、宿泊客が、出立した後です。布団をたたみ、各部屋を掃除して回ります。
結構な数の部屋がありますので、昼近くまでかかります。
１週間に一回は、布団を屋根に干します。

12時~
昼食を取ったら、風呂掃除、早めに到着なさったお客の部屋へ誘導。
電球の交換など細かなメンテナンスをこの時やります。
後は、山ならでは、大きい搬入物をヘリで運びます。
ちゃちなヘリポートにありました。
（緊急事故の場合は、けが人をここから「下界」に搬送します！）

日用品、食糧は「しょい子さん」が下界から担いできます。
一回の運搬で８０キロくらい。
着いたら、しょい子さんに食事を出すもの慣習です。

17時~
その日のお客の到着ラッシュです。
客の荷物を預かり部屋まで案内すると同時に簡単な館内のレクチャーをします。
客が、風呂に入り、食事をとって就寝時刻を過ぎたら、我々の入浴時間、食事の時間です。

遭難者の救出も尾瀬小屋住み込みアルバイトスタッフの仕事だった！

尾瀬というと散歩道のように捉えて、登山計画もあまり立てずに来る方が時々いらっしゃいました。夕方遅くに登山道に着き、それから来るという強行軍の客は、大半が途中で暗くなり遭難します。

そういう時、助けに向かうのは、実は山小屋のスッタフなのです。
私も一度ありました。
道に迷った初老の夫婦でした。意識はちゃんとしてましたが、体力はほとんど残っていない様子でした。
肩を貸し、荷物を持って小屋まで誘導しました。
その夏は、落下事故でお一人亡くなられたそうです…。

尾瀬小屋の住み込みアルバイトの人間関係

基本的にスッタフは、町の人間です。
尾瀬小屋の住み込みアルバイトスタッフは、普段はお百姓で、夏の間だけ手伝いに来る人もいました。
運が悪いと「仕切りや」だったりします。

私は東京の人間です。
「都会ものになにができるか」という態度で、いちいち横柄なところが面倒でした。

ヘンに反応すると後が長いです。
つまり泊まり込みで働いていますから批判が終わらないのです。適当に距離を置いてください。

中には傷心逃避行の女性スタッフも

結構、女性のスッタフには何らかの心の傷を持った方が逃避行の感覚で働いている人もいました。
突然の感情の変化に戸惑いましたがじきに慣れました。

尾瀬でリゾートホテル・住み込みアルバイトを考えている方々へ！

尾瀬でリゾートホテル・住み込みアルバイトに行かれたら、まずは、自然の美しさを味わってください^^

私は、池袋から夜行バスで向かいました。
登山口に到着したのは、まだ荷が明ける前。
暗がりの中、山道を歩いていると徐々に日が明けてきました。

朝日が、木々の中を貫く光景は、幾重にも重なる光線のようです。
この世のものとは思えない美しさでした。

仕事は、単調かもしれません。

でも時より聞こえる鳥のさえずりや、その姿を目にしたときは、まさに町を「下界」と称する意味が分かった気になります。

自然の美しさを堪能してきてください！

尾瀬住み込みアルバイト経験・編集後記

私が尾瀬小屋に住み込みアルバイトに行ったのは、大学を出て、地方公務員になった頃でした。
でも、国家公務員への道をあきらめきれずに退職していしまい、その後の国家試験も見事に落ち、日がなアルバイト生活をしていたころの話です。

そのバイトは、スイミングスクールのコーチでしたが、運悪く、その年の夏は水不足に見舞われて、在籍していたスイミングスクールは、夏期休業になったんです。

途方に暮れていましたが、ネットやアルバイト雑誌を眺めながら夏の間だけの食いぶちを探しました。

そんな時「尾瀬小屋・住み込み・３食付き！・・・時給は・・・」という求人を見つけました。
早速応募するとすぐに採用。早速翌日（笑）、池袋から夜行のバスに乗車り、２日後には尾瀬に到着。見事、食いぶちにありついたのでした^^;

捨てる神あれば拾う神あり。命拾いしたような経験でした。
あなたも良いリゾートバイトや住み込みアルバイトに巡り会えますように。

関連ページ

群馬県嬬恋村“パルコールつま恋リゾート”（ホテルフロント業務）でリゾートバイト体験レポート！

私は群馬県嬬恋村のパルコールつま恋リゾートでリゾートバイトをした経験があります。今回は、私の経験を踏まえて嬬恋村での仕事や寮生活についてご紹介します！